ドウイロクワガタ

飼育データ
産地 チリ・Chillan
累代 F2(成虫)、F3(幼虫)
サイズ 約30ミリ程度
羽化日 2011年6月頃
備考 採卵済み


チリに生息しているドウイロクワガタです。小さいクワガタですが、顎が上を向いてカッコイイです♪
銅色のツヤを放ち、ニジイロやパプキン等の色虫とはまた違った美しさを魅せてくれます。

南米とオーストラリアのクワガタ関係に置いて、無視できないのが本種です。体はニジイロに似ています。
南米のクワガタは、カブトもそうですが独特な種類が生息しています。Dorcus等といった他の地域にいる虫は存在しません。
オーストラリアはヒラタやチビクワガタ、ヒメカブト等の種類がいますが、独特な種類も結構いますよね。ニジイロを始め、ハイイロクワガタ、ムカシクワガタ、ムナコブクワガタetc……。
南米のシワバネとハイイロは近いのでは?と考えられていますが、形状的にはドウイロとニジイロのほうがまだ納得できるところがありますね。
仮にオーストラリアと南米大陸が一つだった場合、これだけ異なる形状に進化しているのですから相当前に分かれていますよね。ニジイロとドウイロでは、生態も大きく違いますし。
近頃、南米便の入荷が少ないですが、今年はどうだろうか……。

さて、そういう堅苦しいお話は終わりにしまして。飼育のお話に参ります。

本種は、数年前よりお付き合いさせていただいている方のご厚意でいただきました(以下Nさん)。Nさんはドウイロ飼育は完全にマスターされているとのことで、いろいろと教えていただきました。
20度以下の低温環境で飼育しなければならないので、夏場は我が家のセラーがかかせません。理想は18度~20度ぐらいのようです。
2012年の秋頃にペアリングして(出会って1分経たずに合体)、セットしたところ、なんといきなり8卵得ることができました。その後、2卵溶けましたが残り6卵が孵化し、現在は元気に幼虫をやっています。
さらに2013年の春から再セットし、再び割り出すと6卵得られました(またも2卵溶けましたが、残りの卵は大きくなっています)。
現在は、3回目の産卵セットに投入しています。

まだ産卵だけですが、低温環境があれば普通に産んでくれるようです。小プラケでセットしているので数は少ないですが、大きなケースでセットすればもっと採れそうですね。
ちなみに、Nさんは合計30卵以上得られているそうです。
これから幼虫飼育ですが、死亡率が高いという話も聞きますので、じっくり研究していきたいですね。



ドウイロ♂ ドウイロペア


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